水質汚染浄化装置
インド・バングラディッシュでは
毎年20万人以上の人が汚染水が原因で死亡

インドでは6億人以上が「深刻な水不足」に直面しており、上水道の70%が汚染され、毎年推定約20万人が死亡している。早ければ2020年にも、バンガロールやニューデリーも含めた21もの都市で地下水が枯渇する可能性もあります。「飲料水が入手不能」となるインド国民は、2030年までに人口の約40%、つまり5億人以上にのぼると予測されてます。

ヒ素・重金属類汚染水の浄化装置
矢部式浄化装置が世界を救う
矢部孝 東京工業大学名誉教授

矢部 孝(やべ たかし)東京工業大学名誉教授
2023年12月、放射性物質の汚染物質を水から分離する新たな方法を記した論文が日本原子力学会の欧文誌に掲載されました。

今回の装置は、矢部名誉教授が2006年に発表した「マグネシウム循環社会」のために、海水からマグネシウムを取るために開発されたものをヒ素、重金属類に汚染された水を浄化するために開発するものであります。

従来の、電解法で海水からマグネシウムを取る方法は、高価でエネルギーコストが高く、又逆浸透膜装置は膜を洗い流す過程でマグネシウムが流失しマグネシウムを回収できないため、全く新しい独創的な仕組みを考案したのが今回の方法です。

この矢部名誉教授の構想は、実に独創的でかつシンプルです。
お風呂などで、馴染みのある湯気を蒸気として考え、これに科学的な考察を加え発明したものです。水の沸騰は100度で起こるが、風呂の湯気は40度程度という沸騰温度よりはるかに低い温度で発生します、この湯気を大量に発生させるために、ある装置を考案し、水を微細化する方法やエネルギー効率を高める方法の構想を具体化し、数度に亘り試行錯誤を繰り返して研究を行い、試作品を作成し、新発明として特許を出願し、既に日本、米国、中国で特許を取得しています。
高温の蒸気は、冬場の室内の窓の結露と同じ原理で、低温に接する事で液体化し、蒸留水となります、空気中の水蒸気の量を調節すれば、汚染物質水と軽水とで異なる非平衡状態を作り、異なる結露を引き起こすことにより、汚染物質水と軽水を分離することが出来ました。これが本浄化装置であります。